21チームに懸ける想い -石井仁貴-
- seikeilaxwebsite
- 2021年9月29日
- 読了時間: 8分
4年OFリーダーの石井仁貴です。
はじめにOB・OG並びに関係者の皆様、平素より成蹊大学男子ラクロス部への多大なるご支援、ご声援を賜り、心より感謝申し上げます。
4年間の振り返りと21チームへの想いを綴らせていただきます。
拙く、長い文章ですが、最後まで読んでいただけると幸いです。
(良い感じの曲を流しながら読むとより良くなります。おすすめはキセキと栄光の架橋です。ぜひやってみてください。)
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自分がラクロス部に入部を決めた理由は"日本一"になりたかったからだ。
入部を決めたその日から、ラクロスの魅力にハマり、毎日必死に練習したし、どんなに忙しい時でも壁当てをした。
初めて見た18チームのリーグ戦は、圧倒的な強さで勝ち上がりfinal4を決めた先輩方の姿だった。
「自分もこの舞台で戦いたい」
心の底からそんな想いが湧き出た。

だが、翌年。2部降格。
いざリーグ戦に出ると全然活躍できない。
チームも勝てない。
一部のレベルの高さを痛感した。
20チームになってからは、一日2回壁当てしたり、ウエイトを始めたり、武者に行ったり、ラクロスアカウントとかも作ったり、とにかく自分ができることを片っ端からやった。
「自分が一部にあげる」
そんな気持ちだったんだと思う。
そんな中、新型コロナウイルスの影響により、入れ替え戦中止という連絡がきた。
もう二度と一部で戦えないという現実が受け入れられず、やる気を失った。
周りにはあまり見せてなかったけど、なんのためにやってきたんだろう、これからどうしようとか、一人でたくさん悩んだ。
本気でどうしたらいいのかわからなくなって、鷹羽さんに相談したりした。
そんな時、自分の支えになったのは同期だった。
今のチームを変えたい。
来年一部にあげよう。
そんな想いを持って行動している同期を見て、もう一度頑張ろう。
そう思えた。

そして、最後は4年生のために。
と戦った特別大会だったが、法政に一点差で負けた。
20チームの試合で唯一点を取れなかった試合だった。
あと一点。
あと一点決めていれば勝てた試合だった。
悔しかった。
自分の力の無さと、4年生への申し訳なさで涙が溢れた。
来年こそは。
そんな気持ちで20チームを終えた。
そして迎えたラストシーズン。
21チームを始動すると同時に掲げたチーム像がある。
それは、
"全員がこのチームを好きだといえるチーム"
そんなチームを作るためには何が必要か。
一部奪還を達成するためには何をするべきか。
練習メニューは?戦術は?練習外での取り組みは?チームの雰囲気は?そんなことを常に考えた一年だった。
今だから言えるけど、正直21チームを迎えるのが怖かった。
4年生が圧倒的に少なく、下級生頼りのチームになると思ったから。
だから、自分が知ってること、教わったことはすべて還元しようと思った。
基礎が一番大事だとよくわかっていたから、パスやシュートはフォームから教えたし、戦術もフォーメーションからやった。
今考えてみれば、よく新チームからここまで成長したと思う。
でも、最初はうまくいかないことが多かった。
教えても聞いてるのか聞いてないのかわからないし、本気で練習に取り組んでるようにも見えない、本当に一部奪還する気あるのかすら疑った。
自分はリーダーとしてどう思われてるのか、信頼されてるのか、そんなことを考えた時期もあった。
そう考える中で自分なりに出た答えがある。
自分がリーダーとしてできること、それは、ラクロスを楽しくプレーする環境を作ることである。
これは、ただワイワイただただ楽しくやるということではない。
一人一人が考えて毎日プレーすること。
こんなプレーをしてみたい、こんなシュートを打ってみたい、こんなOFをしてみたい、そうワクワクさせることだ。
そのためにはどうすれば良いか。
自分がワクワクさせるようなプレーをみせる。
そして、プレーの一つ一つを教える。
良いOFをするためにmtgを開く。
全てはラクロスを楽しく、そして勝つために行った。
恐らく、こんなことを思ってたなんて知らなかったと思うけど、そんなことを考えながら1年間リーダーをやってきた。

この想いがどれだけ伝わってるかわからないし、みんながどれだけラクロスを楽しめているかもわからない。
だけど、今のチームを見ているとみんなが楽しく、うまくなろうと日々の練習に取り組んでいると感じる。
新チーム発足時を思い返してみてほしい。
今とは見間違えるくらい変わった。
1on1やGBメニューは、アドバイスをし合い、組織メニューになればお互いが考えていたこと共有する。
練習が終わればアフターでシュー練し続ける人もいれば、トレルで筋トレする人もいる。
スタッフもグラウンドはもちろん、グラウンド外でもチームのためにたくさん動いている。
他大学からしたら全て当たり前のことかもしれないけど、全員が当事者意識を持ちチームのため、勝利のために自ら行動するようになった。
先日の明星戦も最高に楽しかった。
逆境の場面もあったけど、チームが一つになって勝ちたいという気持ちがあったから勝利につながったのだと思う。
この1年間を通して、21チームはものすごく良いチームになった。
だから、今は自信持って言える。
21チームが大好きだ。
21チームを終わらせたくない。
この4年間取り組んできたこと全てをこのリーグ戦にかける。
大好きな同期と大好きな後輩、感謝してもしきれない熱いコーチ陣と作り上げたこの大好きなチームで、最高の結果を残す。
"貪欲"に成蹊らしさを存分に発揮して2部を圧倒する。
そして最後、"一部奪還"という目標を達成して最高の景色を見よう。
このチームならできる。
ここからが本番。
成蹊ラクロスを魅せよう。
Greedy🔥

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最後に。
コーチの方々
いつもお忙しい中自分たちのために時間を割いてくださり、本当にありがとうございます。
唐沢さん
半年間本当にありがとうございました。
唐沢さんと出会ってから身体に気を使うようになり、自分のベストなパフォーマンスを出せるようになりました。とても感謝しています。
残り2試合、一緒に一部奪還しましょう!!
並木さん
育成コーチを引き受けてくださりありがとうございました。
常に一年生のことを考えて行動してくださり、並木さんに頼んで本当によかったと思ってます。
まだ恩師としての恩返しもできてないので、必ず一部奪還という結果で恩返しします。
健さん・倉さん
毎週のmtgに参加してくださり、本当にありがとうございました。
一緒に海外の動画を見ることで、ラクロスの知識がつき、今までなんとなくやっていたラクロスも意図してやることで何倍もラクロスが楽しくなりました。
お二人に教わったOFで2部圧倒して一部奪還します!!
岩切さん
成蹊で最も熱いのは岩切さんだと思ってます。
本気でチームのことを考え、幹部が目の届かないところまでケアをしてくれたりなど、本当に感謝してもしきれません。
こんなにも最高なHCは他にいません。
一緒に作り上げた21チームで、必ず"一部奪還"という結果で恩返しします。
胴上げを楽しみにしていてください!!
OF陣
一番最初にどんなOFを作り上げたいか、と考えた時にパッと浮かんだのが
「全員が意図して点を取れるOF」
でした。
最初は、パスも一周回らないし、シュートも下手だし、言ったことやらないし、色々悩まされました。笑
でも今ではびっくりするくらいみんな上手くなって、全員で意図して点を取れるシーンも増えてきたね。
正直ここまで良くなると思ってませんでした。
本当に1年間、こんな頼りないOFリーダーについてきてくれてありがとう。
人をまとめる能力もないし、ラクロスの知識があるわけでもなく、ただ2年の時から試合に出てるからという理由でリーダーになった自分に対して、常に話を真剣に聞いてくれて、言ったことをやろうとしてくれて、時にはアドバイスをくれたりして、本当にこのチームでOFリーダーができてよかったです。
特に、颯太、源成、太規、龍治の4人には本当に助けられました。
ありがとう。
リーグ戦は今までやってきたことを発揮する場所。
みんなはうまい。
自信を持って。
ミスを恐れず、思いっきりプレーしてほしい。
困ったら俺にボール預けて。
なんとかしてみせます。
最後まで遊び心を持って楽しいラクロスをしよう。
最高のOFみせるぞ。
DF陣
本当にいつも頼りにしています。
明星戦も中々流れが掴めない中、本当にDF陣に助けられました。
ありがとう。
残りの2試合も苦しい場面があると思うけど、必ず点決めるので守り抜いてください。笑
よろしくお願いします。
スタッフ
いつも本当にありがとう。
今年はいろいろなことがあって、改めてスタッフの重要さに気付かされました。
練習内での準備や運営はもちろん、それぞれ見えないところでチームを支えてくれたお陰で、気持ちよくプレーに徹することができました。
残り2試合で21チームは終わりますが、最後必ず結果で恩返しをするのでサポートのほどよろしくお願いいたします。
同期
入部した時は、まさか8人で最後のリーグ戦を迎えてるとは思わなかったね笑
この7人には本当に感謝しかしてません。
面白くて、上手くて、熱くて、バカで、それでもラクロスは真剣で。
そんな同期だからこそ、本気でぶつかり合えたし、ここまでやってこれました。
本当にラクロス部に入部してよかった。
この仲間に出会えてよかった。
心の底からそう思います。
1,2年生の時に掲げていたfinal4や日本一にはもうなれないけど、最後、"一部昇格"して気持ちよく終わろうね。
4年が主役になるぞ。
本当にみんなが大好きです。
この4年間、いろいろな人の支えがありここまでやってこれました。
ラクロスに出会い、考え方や価値観が大きく変わり、人としてもたくさん成長することができました。
ラクロスを通して携わってくださった方々、本当にありがとうございました。
成蹊ラクロス部は、近年一点差で敗北を喫しています。
今年は、苦しい時の一点。
勝ち越しの一点。
それを自分が取ります。
そして、必ず"一部奪還"をしてみせます。
今後とも熱い応援のほどよろしくお願い致します。
2021年度
OFリーダー 石井仁貴

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