こんにちは。
今年度スタッフリーダーを務めます、新村真生と申します。
はじめに、OB・OGの皆様、保護者の皆様、平素より成蹊ラクロス部を応援して下さっている全ての方々に深く感謝申し上げます。
コロナ渦でありながら、こうして私たちが日々練習や試合が出来ているのは、皆様のお陰です。
色々と考えていたら4年間の想いが溢れてまとまりの無い文になってしまいました。
ですので長く拙い文章ではありますが、どうぞ最後までお付き合いください。
「真生以上に波瀾万丈は4年間は見たことがない」
こんなことを言われた。
自分で言うのも何だけど本当にそうだと思った。
明星戦の後、同期とそんな話をしたら確かに、と笑っていた。
今だから笑って話せるけど、振り返ると私のMG生活の4年間は決して楽しいだけでは片付けられないことばかりだった。
高校時代「新しいことに挑戦したい」それだけの理由でラクロス部に入った。
プレーヤーとして過ごした高校生活を経て大学生になり、大学では適当なサークルに入ろうかと思っていた。
でも、ラクロスに全力だったあの日々が懐かしくて恋しくて。何もしていない自分に何の価値も見出せなかった私は、新歓期間をとっくに過ぎた5月の頭にいきなり入部を決めた。
最初は慣れない仕事に苦戦したが、慣れてくると仕事をしながら同期の成長を楽しむことができた。
成蹊史上初のFinal4がかかった試合、まさか自分があんな大勢の前で前日に知った歌を1人で歌うと思わなかった。
でも3学年も離れていて、普段関わりが少ない4年生にも「すごかったよ」「ありがとう」という声を聞けただけで、微力ながらチームの勝利に関われたと思えて嬉しかった。
もっとマネージャーの仕事でもチームの勝ちに貢献したいと思った。
19チームになると、TRとMGを分業したことにより、それまで18人いたマネージャーは1/3の数である6人になった。
仕事は増え、練習中の忙しさはそれまでと比べ物にならなかったが、「自分がいないと練習が止まる」「頑張らないと」と思えた。
また、この年に新しく審判を始めた。
もっと近くでプレーを見たい、自分が選手だった時のフィールド感覚を活かしたいと思ったから。
でも審判はそんなに甘いものではなかった。1つ1つの判断に迷って選手を困惑させてしまった。
そんな時に教えてくれた先輩からの言葉が印象的だった。
「1つ1つの判断に理由をしっかりと持つこと」
これは審判だけではなく、マネージャーとして仕事をするときに今でも大事にしている言葉だ。
意図の無いことをしない。なんとなくでやらない。
なんとなくやったから間違えたのと、自分はこう考えてこう動いたから間違えただと意味が全然違ってくる。
ここが自分の考えを持つことの基盤となった。
大きな転機となったのは2年の夏合宿だった。
合宿直前に、4人いた同期のスタッフが2人辞めたことにより次期スタッフリーダーに決まり、夏合宿ではBチームのリーダーとして30人近くいた1年生をまとめることになった。
その時はもう「やるしかない」という気持ちでいっぱいだった。
上級生と宿も練習のタイムスケジュールも別々の中必死だった。
夏合宿最後の夜、上級生からの「頑張ったね」という言葉に、それまでの緊張が解けて号泣したのを覚えている。
19チームは結果だけ見ると二部降格。
チーム終わりに同期スタッフが1人になるなど、個人的につらい思いをたくさんしたが、自分が部活にいる意味を深く考える機会になった。
周りにいる同期や先輩後輩の存在のありがたさに気付くことができた。
チームのことを1番に考え、今でも試合を見て応援して下さる熱い気持ちを持った4年生の先輩達と一緒に部活が出来たかけがえのない時間だった。
20チームになり、目標は「学生日本一」から「一部昇格」に変わった。
係の仕事が振るわず、つらい日々が続いた頃に行ったつま恋で、3位という結果を残すことが出来た。
つま恋を活かして練習に励もうとした矢先に、新型コロナウイルスの影響により、練習の自粛が余儀なくされた。
そして2020年の特別大会で昇格戦無しが決定した。
私たちの代は二部で戦うことになった。
この20チームで一部に昇格して、4年生である21チームで一部の舞台で勝つ。
そんな願いも崩れ落ちた。
悔しかった。
今チームの目標を見失ったと同時に、プレーが上手くてラクロスのことをいつも考えている自慢の同期には一部の舞台で戦って欲しかった。
同期で何回も話し合いをした。
それでもみんな頑張ることをやめなかった。
一部だって二部だって、今年は二部のままだって、やることは同じ。
自分自身も、次チームで1人でスタッフ組織を引っ張って行かないといけないというプレッシャーから、先輩からたくさん吸収しようと努力した。4年生もそんな私を受け止めてくれた。
昇格戦無しが決まって1ヶ月が経った頃、次チームの幹部でミーティングをしたときに話した「来年のビジョン」。
1人ずつ案を出していった。
そんな時に私が出したのが
「全員がこのチームを好きと言えるチーム」
だった。
コロナ禍の新歓活動などを経て、仕事を手伝ってくれる人とそうじゃない人がいた。
みんなが心からチームが好きなら自慢したくなるし、義務無しで動くことが出来るのではないか?
そんな理由から出した案が現在の21チームのビジョンになっている。
さて、ここからが21チームです。
ここまでもめちゃくちゃ長くてすみません。笑
でもこのチームを語るのに、これまで書いてきた経験を避けて通ることが出来ませんでした。
もちろん最初は良いチームにしよう。出来る。
そう思っていた。
でも、思うように上手くいかなかった。
チームが始まってすぐにコロナウイルスの影響で活動が自粛され、グラウンドで練習が出来たのは2月の中旬だった。
選手やコーチからの「もっとこうしてほしい」という要求が、チームのためだと分かっていても「こう出来なかったスタッフが、それを仕切る私が悪い」と何度も落ち込んだ。
スタッフ組織でも「頑張らないと、良いチームにしないと」という気持ちと「自分1人だから厳しいことを言ったら後輩がついてこないかも知れない」という気持ちで、何も言わず私1人で突っ走ってしまっていた。
そんな組織に不満を持つ人が出るのは当然だった。
相手の気持ちを考えようとせず、「なんでこれやってくれないの」という気持ちだけが先行していた。
部活に行くのが億劫になっていた。
6月に3年生との話し合いで言われたのが
「今日は部活を辞めるつもりで来ました」
この言葉に血の気が引いた。
これまで自分自身も変えていかないと、と頭で考えていても行動で変えられなかった部分をしっかり指摘された。
だからその言葉に怒りの感情はなく、やってしまったという気持ちだった。
休部という対応を取り、「これからどうすればいいんだろう」と先が見えなかった。
そんな時に支えてくれたのは1つ上の菜々子さんだった。
人数が足りない時に試合の手伝いをしてくれたり、たくさん話を聞いてくれた。
プレーヤーもほぼ毎日話を聞いてくれたり、コーチとも話し合いをした。
ここでスタッフの在り方を再度考えた。
部活の効率性、安全性と選手に対して思いやる気持ち。
コーチである岩切さんが仰る「どんな相手にもリスペクトを」という部分にリンクする。
これまでは選手とスタッフでお互いにリスペクトする気持ちが足りていなかった。
練習中は1人で2人分の仕事をこなした。
だからこそ、4年になってもまだマネージャーとして成長出来る部分を見つけられた。
3年生とも個人的に話し合いをし、最終的に3人が部活に残る選択をしてくれた。
ここからチームは少しずつ変わっていった。
スタッフ組織は明らかに風通しが良くなった。
後輩からの意見を聞けたり、自分の意図をはっきり伝えられる場面が増えた。
練習外でもコミュニケーションを取る姿が多く見られた。
チーム自体も、雰囲気が明るくなった。
リーグ戦が延期になって緩くなってしまう時期もあったが、そんな時は幹部中心に声を出し続けた。
そして9月の後半とは思えない暑さの中行われたリーグ初戦。
前半は先制点を許すなどして苦しい展開が続いた。
タイムをやっていた私は「試合前の段取りが悪かったから出だしが悪くなってしまったのかも知れない」と後悔した。
でも絶対勝ってくれると信じていた。
「ビッグクォーターを作ろう!」という声で始まった3Qでは3点、最終4Qでは4点を取って勝利することができた。
試合に勝った。
この21チームで勝てた。
その事実がとても嬉しかった。
でも個人的には反省が残った。
まだまだやれる。21チームで勝つための準備はまだ出来る。
そう感じた。
チームに出来ることを考えて、実行する。
自信を持って選手を送り出してみんなを信じる。
2戦目までの時間は短いけど、今はそんなことを考えている。
「全員がこのチームを好きと言えるチーム」
この言葉をブログで使う後輩が多かった。
自分はどうだろう?
まだ21チームの最後を迎えていないから正直分からない部分ではあるけど、21チームに対する気持ちは大きい。
試合の日程が決まったとき、いよいよかと思う反面、寂しかった。
リーグ戦が始まればいつか終わる。
リーグ戦が終われば21チームが終わってしまう。
この寂しさこそがチームに対する本心だと思う。
まだこのチームでいたい。
この成蹊で、この21チームで絶対に勝ちたい。
みんなのプレーを近くで応援したい。
まだ21チームのマネージャーとして貢献したい。
スタッフと連携して部活をまわしたい。
コーチと部を良くするために話したい。
だから限りある時間を全力で頑張る。
チームの勝ちに出来ることはやり尽くす。
最後までGreedyにいく。
21チームみんなで頑張ろうね。
誰一人として欠けていい人なんていません。
絶対に一部昇格しよう。
そして、支えてくれた全ての人達に感謝したいです。
私1人では絶対にここまで頑張れなかった。
スタッフのみんなへ
一度は信頼を失った私と、ここまで一緒に頑張ってきてくれてありがとう。
私はみんなに姿で見せるMGでも、厳しくするようなMGでもなく、同期みたいで先輩らしくなかったけど、みんなと近い関係になれたと思っています。
いつも一生懸命で、私に1マネの頃を思い出させてくれる1年生。
今チームですごい成長して、本当に頼もしくなった2年生。
勇気を出して戻ってきてくれて、一緒に勝利を喜べる仲間であり、熱い気持ちを持っている3年生。
自分に自信が無くなった時に「真生さんが審判を教えてくれるので頑張れます」とか、「真生さんのデータ完璧でさすがです」とか、そんな何気ない言葉に私は何度も勇気をもらいました。
本当にありがとう。
最後まで一緒に頑張ろうね。
コーチの方々へ
21チームのコーチを引き受けて下さり、本当にありがとうございます。
戦術はもちろん、プレー以外でも沢山力を貸していただき、コーチの方々の偉大さを感じました。
常に部を良くしようと考えてくださり、一緒に話しているうちに「これいいですね!」など色々な案を出していく時間が本当に楽しくて、ワクワクします。
何よりコーチの方々もこのチームを楽しんでいる姿を見ると、私も楽しい気持ちになります。
今後も一緒に頑張っていきたいです!いつもありがとうございます。
チーム以外でもお世話になった人達へ
獨協のみんなへ
私にとっては第2の同期のような存在でした。
他大学とこんなに仲良い関係ってあんまりないと思うし、出会えて良かった。本当にありがとう!
女ラクのみんなへ
高校から同じのはるかや、学科が同じさきやぴーがいるから自然とみんなと仲良くなってました。
みんなが頑張ってるから私も頑張ろうと思える存在でした。
特にはるかとは7年間も一緒にラクロスしてきたね。
はるか無しのラクロス生活なんて考えられません。
いつも一緒にいるのが当たり前すぎて言えてないけど、本当にありがとう。
そして最初は「大学生にもなって部活?」と言っていた両親も、遠征で家が近い会場になると(大体けんぽ)、車を出すために自分の時間を調整してくれたり、部活の相談にも沢山乗ってくれた。
いつも頼りっぱなしでごめんね。
いつもありがとう。
最後に、楽しいときも辛いときも一緒に乗り越えて来た、7人の同期へ。
部活に入ってすぐに同期に対して思ったことは
「この人達と4年間やっていけるのか?」
でした。笑
自分が今まで関わったことがないようなタイプの人たちだったから、仲良くなれるか不安だった。
でも、サマーの練習で1年生だけでの行動が増えたことによって最初の不安はいつの間にか消えていったよ。
私がサマー予選の時にビデオで泣いてたのは、そんな同期が大会という場でしっかり活躍してくれたから。
みんな今でもネタにするけど、私にはそれが本当に嬉しかった。
同期スタッフが1人になってから、私は周りを不安にさせないようにいつも以上に元気に振る舞った。
そんな姿が痛々しく見えたのかは分からないけど、「実はとても真生のことを心配してる」と言われたときは正直驚いた。
でもそれからは帰る時に「一緒に帰ろう」と言ってくれたり、他にも色々とスタッフが1人になったことで寂しく感じていた部分を埋めてくれた。
そして部活に対していつもしっかりと向き合っていて、プレー面でもみんななら絶対にやってくれると心の底から信じられる。
同期で唯一同じ埼玉県民であり、バイト先にもたまに来てくれるザキ。
多くは語らないけど、熱い気持ちを持っている優しい健哉。
一見クールで怖そうにも見えるけど、人付き合いが上手な静鷹。
熱い男であり、AB型仲間として一緒にカテゴライズされがちな源成。
小さい違いにも気付くけど、褒めてるのか茶化してるのか結局よく分からない仁貴。
私が言うことの大半を論破して、スルーするべきところまでちゃっかり拾って話のネタにする龍平。
運営における仕事やプレーを難なくこなしてて普通すごいけど、愛嬌もいっぱいな颯太。
文面だけでも個性だらけの同期。
私は成蹊の、この代じゃなかったらこんなに苦しい思いをしなかったかも知れない。
何度も思った。
でも、成蹊の、この代だったから私はここまで頑張って来れた。
そう思わせてくれるたった7人の同期達。
本当にありがとう。
普段言葉では伝えてないけど、みんなのことが大好きです。
みんなが全力で楽しそうにラクロスしてる姿をまだまだ見ていたい。
でも、引退しても私と仲良くしてね。笑
私の特別な存在になってくれてありがとう。
こんなにも濃い4年間を過ごせると思わなかった。
長かったようで短かった。
かけがえのない時間。
つらくて逃げ出したい時もあったけど、逃げないでよかった。
辞めないでよかった。
心からそう思える。
全てが宝物であり、私の人生の財産です。
そして7年という時間ラクロスに携わってきた。
ラクロスはいつ観ても楽しいし面白い。
どんなにつらい経験をしてもラクロス自体を嫌になることは一度も無かった。
こんな魅力的なスポーツに巡り会えたことも幸せに感じる。
2戦目は去年1点差で負けた法政。
今年は20チームの分まで絶対に勝ちたい。
(2戦目が自分の誕生日なので何としても勝ちたいという私情も混ざってます)
応援している方々にも「成蹊を応援していて良かったな」と思ってもらえるよう頑張ります!
そして必ず一部に昇格します。
みんなで貪欲に、Greedyに勝ちに行くよ!!!
4年スタッフリーダー
新村真生