25チームに懸ける想いー南慶太ー
- seikeilaxwebsite

- 11月19日
- 読了時間: 12分
最近2周年を迎えて結婚がチラついてきたともひろからまわってきました。
4年LMFの南慶太です。
もちろん3年生の頃までも感謝の気持ちはありましたが、4年生となり幹部の一員として活動するようになってからは、
成蹊大学男子ラクロス部を陰で支えてくださっているOB・OG、保護者の皆様、関係者の皆様の姿がより一層見えるようになり、自分たちが日々不自由なく活動できていることのありがたみを改めて実感いたしました。
心より感謝申し上げます。
今シーズンの活動も残り僅かとなりましたが、入れ替え戦に向けて更なる「熱狂」をお届けできるよう、チーム一同全力で取り組んでまいります。
引き続きご支援、ご声援のほど、よろしくお願い申し上げます。
そして、25チームの最終戦である入れ替え戦(vs東京大学)では、成蹊史上最大の「熱狂」を共に巻き起こしましょう。
是非会場に足を運んでください。
さて、堅苦しい文はここまでにして、始めていきたいと思います。
長くなっちゃったけど、頑張って読んでね。
僕は周りからよく、何を考えているか分からないと言われるので、この場をお借りして自分が何を考えながらラクロスと向き合っているのか少しだけ教えてあげます。
”GREEDY”
この言葉には「貪欲な」「欲深い」という意味がありますが、僕はこの言葉を少し違った角度で捉えています。
それは、「当たり前の基準を高く持ち続けるために、現状に満足せず、自分の姿勢・行動・選択に対して貪欲に疑い続け、変化し続けること」です。
今のプレーはゲームライクだったか。
こうしていれば未然に失点を防げたのではないか、逆に奪いどころになったのではないか。
試合で本当に通用するのか。
一部の基準で戦えていたのか。
常に自分を疑い、問い続けること。
ただし、変化し続ける中でも、軸をブレずに持ち続けることが大切です。
一部昇格という目標を掲げるチームとして、その判断は本当に正しいのか。
自分の考え方や行動は「桃李不言下自成蹊」や「DEMAND」、「熱狂」の精神に背いていないか。
問題点だけに目を向けて軸を見失えば、チームは正しい方向を見誤る。
穴を塞いでは次の穴が生まれる負のループに陥り、やがて本来の目的から遠ざかってしまうでしょう。
いつかのライド練のように。
行動を疑うための基準となるのは、組織としての軸です。
だからこそ、どんな目標や理念、行動指針を持って活動するのかが重要になります。
シーズン初めに定めた軸が本当に揺るがないものであるかどうか。
それは、チームが混乱期――つまり成長のチャンスを迎えたときに、その軸が組織を支え抜けるかどうかを決定づけます。
”DEMAND”ー衝突を恐れて何も言えなくなるのではなく、ぶつかる勇気を持って求め合う。ー
これが25チームの軸の一つでしたが、結構気に入ってます。
ラクロスだけでなく、人としても持つべき考え方なんじゃないかなと思うくらい納得しているからです。
余談ですが、以前、龍平さんが教えてくれたこの言葉を思い出しました。
「小善は大悪に似たり。大善は非情に似たり。」
稲盛和夫氏はこう述べています。
人間関係の基本は、愛情をもって接することにあります。しかし、それは盲目の愛であったり、溺愛であってはなりません。
信念もなく迎合することは小善であり、結果として相手を弱くしてしまう。
逆に、信念をもって厳しく接することこそが真の愛情であり、相手を成長させる「大善」なのです。
(稲盛和夫「思想 “〈小善は大悪に似たり〉”」『京セラ株式会社 稲盛和夫オフィシャルサイト』〈https://www.kyocera.co.jp/inamori/about/thinker/philosophy/words49.html〉〔2025年11月14日閲覧〕)
25チームのみんなはこの1年間”DEMAND”できた?”GREEDY ”に闘えてた?
どれだけ素晴らしい軸を立てても組織全体に浸透していなければ、意味はありませんよね。
だからこれまで書いてきたことを叶えるには結局、決めたことを全員がやり切ることが大切ということですね。
でも、それが一番難しい。
そろそろ自分が何を言いたいのか分からなくなってきそうなので、自分がラクロスについて考えていることはこの辺にしておきます。
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25チームでの自分の役割は何か。
シーズンの初めにみんな考えたと思います。
自分がなんて書いたか覚えてる?
書いたことを実際に達成できた人はどれくらいいる?
俺はDFリーダーを支えるって書きました。
1年の頃、周りよりも少しだけ早くロングを持ち始めたから、育成リーグにも同期の中でひとり、ロングを持って出させてもらいました。
周りのDF志望の同期よりも少しだけ真面目だったから、DFの学年リーダー的役割を担うことになりました。
でも、ウィンターやあすなろでは個人的にも活躍できず、決勝トーナメント1回戦敗退。
2年の頃、ボトムとしてリーグ戦に出させてもらえた事もあったが、活躍するどころか、足を引っ張って、龍平さんに怒られることばかり。
青学戦では、自分のミスで失点して負けました。
それによって、その年の入れ替え戦への道も厳しくなりました。
2年の冬、つま恋優勝という結果は残せたが、個人としては、MVPやベスト10として名前が残る事もなく、ただ優勝したチームの中の1人。
優勝して嬉しいはずなのに、どこか心残りがありました。
それは、自分の環境に見合ってない実力のせいだったんだろうと思っています。
同期がたくさんいて、
上手いプレーヤーもいて、
毎日のように練習できるグラウンドがあって、
健康な体があって、
ラクロスに費やせる時間があって、
本来なら、自分が立っている場所に居るのはもっと頼り甲斐のあるDFリーダーだったはず。
なに不自由なく練習できる環境なのに、そんな環境に自分の実力が見合ってない。
情けなかった。
俺はいつも自分に甘い。
ロング持って帰るのめんどくさいから壁当て今日はいいやとか、
自分の良いプレーだけ動画で見返して満足したりとか、
ただ練習をこなすだけの日も何度もあった。
変わらなきゃとは思ってた。
2年の3月。
統制期間中、自分が先輩方含め、DF全体をまとめることになって、
自分の考えがどれだけ浅いのかを知った。
龍平さんと統制期間中の目的やその為に練習することなどを詰めていく中で、自分の考えていた事がどれだけレベルの低い事だったのか痛感しました。
結果を出す為に、龍平さんと話し合いを重ねながら、DFをまとめる。
これだけでも自分にとっては十分大きな仕事でした。
しかし、DFリーダーとして実力が伴っていなかった俺は、自分がどのようにしてこのチームで自分にしか無い武器を持ち、存在価値を証明するのか。という大きな問いも抱えていました。
そんな問いに対して答えを出せずにいた3年の7月、リーグ戦の直前。
「お前、今年のリーグ戦はショーディとして出ろ。」
今まで甘えてきたツケが回ってきたんだ。
2年の頃は肩を並べてボトムのスタメンを競ってきたげんとわたるは、今年もまたロングとしてリーグ戦を闘うのに、自分だけショーディ。
DFリーダー候補だった自分がショーディ。(ショーディが本業の人たちごめんね。でも俺にとっては屈辱だった。)
あの問いに勝手に答えを出された感じでした。
「お前はもうロングとして試合に出る価値は無いから。」
悔しかった。
今まで環境に甘えてきた奴がなに言ってんだって感じだけど。
結局、リーグ戦では何度かつーさんの代わりのロンミやわたるの代わりにボトムとしてロングを持って試合に出場する機会はあったけれど、どれも自分の実力を買われて手にしたものではなく、誰かの穴埋めでしかありませんでした。
そんな中で、入れ替え戦進出が途絶えた横国戦。
自分はショートクロスを持ってグラウンドに立っていました。
横国戦後に情けないmtgをして、コーチから当たり前の基準が低すぎると言われた時、
また、変わらなきゃと思った。
そして、この気持ちはもう忘れないと決めた。(これ去年のブログでも書いてた)
自分たちの代になって、改めて誰が幹部になるか話しました。
この時にはもう自分はDFリーダーをやりたくないし、やるべきじゃないと思ってました。
勿論、マイナスな意味じゃなくて、チームとしてvictoryを目指すなら、自分がリーダーの立場に立つべきじゃないし、自分の成長にも繋がらないという意味です。(太一のブログ読んでめっちゃ同じ気持ちじゃんって思った。)
最終的にげんがDFリーダーを引き受けてくれて、今まで1年間引っ張り続けてきてくれました。(げんがリーダーやってくれて良かった。って言えるように最後までやり切ろうね、げんくん。)
自分たちの代になって、自由に自分たちのしたいラクロスをできるようになって、太一と同じようにリーダーのプレッシャーから解放されて、そこからは自分自身の成長にフォーカスできて、成長に繋げられたと思います。
あんまり具体的に言い過ぎると東大生に見られてたら怖いので、控えますが、この時が4年間で1番成長できた時期だったと思います。
DFリーダーをげんに任せたからにはそれ相応の覚悟を持ってあの判断を正解にしなきゃいけないのと同時に、DFリーダーの大変さを周りよりも想像できる自分がげんを支えるんだと思いながらここまで走ってきました。(途中からはクリライに精一杯でできてなかったかもすまん。)
3月にクリライリーダーと戦術幹部を任され、明確な役割ができました。
個人として成長を実感できていた自分にとって、もう一度リーダーという役割を与えてもらえたのは、自信になりました。
任せてくれたたかときの期待に応えたいし、先輩たちが作ってきたものを超えたいと思いました。
これもあんまり具体的に言えないのが悔やまれるけど、ここ数年の成蹊には無かったものを、クリライリーダーや戦術幹部として作る事ができたんじゃないかなと思っています。
でもまだ、結果で示せてないから、一部昇格という結果で、自分たちのしてきた事が間違いじゃなかった事、そして俺たちの代で成蹊の歴史を塗り替えた事を示したい。
初めの問いに戻ります。
25チームでの自分の役割は何か。
俺はDFリーダーを支えること。
そしてクリライリーダーとして戦術幹部として東大に勝つクリライを作ること。
4年生として後輩に背中を見せること。
なんで25チームの初めに自分の役割について考えたのか。
25チームの目的を達するために自分がすべきことは何かを明確にするため。
自分の適性を見つけるため。
なんでもいい。
自分の役割を必ず見つけてください。そしてその役を演じ切ってください。
馬鹿みたいに騒いで盛り上げる役も必要だし、みんなが言いたくないし言われたくないことを言うヒール役も必要、点を取ったり、ボールダウンしたりして直接勝利に貢献しなくとも、
””直接勝利に貢献する奴”の成長に貢献する奴”
が勝利には必要。
以前じゅんぽさんがおっしゃっていたように、1stセットの練習相手は2ndセット=2ndセットの質で1stセットの質も変わる。
だから、全員が自分の役割を把握してそれを演じ切ることがとても大切だと思います。

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両親へ
私立大学に通わせてくれている上に大学生になってまで本気のスポーツができる。
恵まれた環境だと感じています。
その上、朝、雨が降っている日にはいつもより早く起きてきて、「駅まで送って行こうか?」と気にかけてくれるし、リーグ戦期間もそうじゃ無い時もいつも健康的でとても美味しいご飯を作ってくれるし、金銭面でも困ったらサポートしてくれるし、日曜日の早朝からけんぽまで車で送ってくれるし、よく振り返ってみれば感謝してもしきれません。
ありがとう。
僕が社会人になっても良い関係のままでいてください。
恩返しもしたいので。
同期へ
僕はDFユニットの一員だからDFのメンバーと一緒にいる事もあるし、帰る方面が一緒だからOFのメンバーとも一緒にいることがあるんですけど、誰といても楽しいし、笑える。
大学生でこんな友達ができるとは想像していませんでした。
後もう少しでみんなと週5,6で会うことも無くなってしまうのが寂しいです。
意外と僕も同期LOVEなので、引退しても会ってね。
DFへ
げんが機嫌悪くてプレー荒くなって雰囲気ピリつくのも、わたるのわがままラクロスに付き合うのも、
わにの「あれ、今日1on1上手いじゃん」って思ったら変なミスで失点するのも、
なべが「言うんだろうな」って思ったところでしっかりなべくそしてくるのも、
ふみやがミスした後に「え俺間違ってることした?」みたいな顔でこっち見てくるのも、
ともひろがセーブした後のパスが綺麗に通ったときにめっちゃ自慢してくるのも、
さないがよく聞き取れない声で叫んでるのも、
見飽きたし聞き飽きた。
今年のDFは長い時間を共にしているからこそ他の大学にはない強さがあるはずだから。
最後勝って、日本一のDFユニットってことを証明しよう。
おちとたかへ
ラクロス部に誘ってくれてありがとう。
おかげさまで楽しいです。
ブログ書いてて思い出したけど、オフの日にたかとおちが家まで車で迎えにきて、東大和の公園で防具ONして1on1したの懐かしすぎる。

龍平さんへ
改めてご結婚おめでとうございます。
「男は結婚して所帯を持って初めて一人前になる」(2025年秋火曜ドラマ『じゃあ、あんたが作ってみろよ』参照)と言うセリフを聞いて、じゃあ龍平さんもこれでやっと一人前の男になったんだなと目頭が熱くなりました。
冗談はさておき、夏合宿でも話した通り、龍平さんのことはシンプルに、すごいなこの人。
って思ってます。
僕たちが1年生の頃から育成コーチとしてラクロス部に関わり始めて、仕事やプライベートもある中で、4年間、特に今年1年間はHCとして指揮をとって下さり、もし自分だったらと思うと考えられません。本当にありがとうございます。
1年生の頃から龍平さんの厳しくも愛のある指導のおかげで、ラクロッサーとしても人としても成長できたと思います。
あと少し、入れ替え戦までよろしくお願いします。
最高の景色を一緒に見ましょう。
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一部にあがる為にはどんな練習をしてmtgをして、どんな攻め方、守り方で、何を大事にしてラクロスと向き合うべきか正解は知りません。
入れ替え戦に勝利して一部昇格することで、自分たちがしてきたことを正解にしたい。4年間が間違っていなかったと証明したい。
きっかけがないと変われないような弱い自分だけど、変わった、成長したことを証明したい。
勝った者にしか味わえない気持ちを味わいたい。
大学生の4年間という貴重な時間を馬鹿みたいにラクロスに全て注ぎ込んだ意味を見出したい。
人生において東大生に勝つことができる良い機会だしね。
本気で東大に勝てると思っています。これは楽観ではなくて、信頼です。
仲間と自分を信頼して勝ちます。

以上、東大戦への意気込みをもって僕のブログは締めさせて頂きます。
次は、来年社会人やりつつ格闘家に成蹊男子ラクロス部DFコーチと大忙しの池田ジェンです。服買いに行こう。
げんさぁ〜ん❤️






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