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-リーグ戦に懸ける想い-石原果苗

  • 執筆者の写真: seikeilaxwebsite
    seikeilaxwebsite
  • 2019年9月6日
  • 読了時間: 6分

こんにちは。

4年TRの石原果苗です。 まずはいつも応援してくださる関係者の皆様、並びにOBOGの方々には本当に感謝しています。

またここまで支えてくださったコーチの方々にも感謝の気持ちでいっぱいです。 それでは長く拙い文章ですがお付き合いください。

「試合終了のホイッスルが鳴って、学生日本一を達成した瞬間、私は何を思うんだろう」とよく考える。

満足いくほど"価値のある日本一"の景色がそこにはちゃんと広がっているんだろうか。 昨年、成蹊史上初のFinal4に進出した。

試合が終わりに近づくにつれて気持ちは高まった。

早く終われ早く終われと願っているうちに試合が終わり、感動の涙が一粒流れた。 でもそれだけだった。 もちろん色々あったけれど2018チームは大好きだった。

先輩も後輩も同期も。

その気持ちに嘘はない。

この4年間、どの代のどのチームも本当に大好きだ。 プレイヤーでない私が今から書く言葉は気にくわない人もきっといると思うけど、 でも最後くらいは本心を書くと決めた。 個人的な話になるが、22年間生きてきて満足したことは一度もない。

いざ終わってみると「もっとできた」「本気じゃなかった」と思うことばかりだった。 だけどラクロス部に出会い「日本一を目指せる」と聞いて、そういう環境に身を置けば自分が成長できるかもしれないと思った。

誰かを支える側として4年間を過ごしてみようと思ったけど、実際は支えられてばかりだった。

そう気づいたのが去年Final4に進出した瞬間。

結局自分のことばかりで、私はチームのために何もしていない。

先輩に甘えてばかり文句を言ってばかりで、チームの勝利には貢献できていなかった。

あの時の涙はそういう意味。 でもそれに気づけたことが今まで自分本位で生きてきた人生との大きな違い。

そこからは「チームを支える」とはどういうことなのか考え直し、今まで先輩たちに散々迷惑をかけてきた分今度は自分がその役になってチームを支えようと決意した。

思い返せば本当に迷惑しかかけてこない3年間だった。

問題児だったと思うけど、そんな私に対して根気強く向き合ってくれた先輩たちや同期には感謝しかない。 平気でタメ口きくし、呼び捨てにするし、、 ごめんなさい(笑)

1年試合のビデオでプレーを写さないどころか空を映してて、同期に下手くそって言われて悔しくて泣きながら帰ったことがある。

本当に悔しくてそこからはビデオの猛特訓だった。

「なんでビデオを撮っているのか」を考えて、暇そうなプレイヤーを捕まえて部室で自分のビデオやデータを何回も見直して何がダメか何度も聞いた。 審判に少し慣れてきた頃、明治との試合を吹いて取るべきファールが取れなくてその時も泣きながら帰った。

文句を言われたからじゃない。

審判をやりたくて始めたわけじゃなかったけど、それでも審判をやろうと決めたのに、自分で決めたことすらちゃんとできなかったから。

「日本一を目指しているチームに私はいるんだろうか」「なんで私はラクロス部にいるんだろう。」そんなこと何度も思った。

また違う試合を吹いたときも思うような試合運びができなくて、スタッフ反省そっちのけで美咲とトイレの横で号泣した。

このまま審判していても意味がないと思い、外の試合も吹いて審判として絶対チームに貢献してやると意気込んで練習を途中で抜けて審判しに行ったこともあった。 でもこうやって迷惑かけまくった3年間があったからこそ、自分の成長に大きく繋がったと思っている。

だから後輩には私たち4年にたくさん迷惑かけて、たくさんたくさん成長してほしい。

それを全部受け止めるのが4年生の役目だと思ってるから。

先輩たちがそうしてくれたように、今度は私たちが全部受け止める。

私はそういう形でチームを支えたい。 去年と今年で身をもって知ったと思うけど、日本一って全然簡単じゃない。

たくさんの努力と膨大な時間が必要だって気づいたはず。

本当に日本一を目指すならその手間を惜しまないで。 正直ミーティングなんかしないで部活が終わったらさっさと家に帰りたい。

同期や後輩から嫌われたくないし、ふざけることが大好きだから遊びたいし、ダウンとかも喋ってたい。

だけどそれでもしつこく毎日キレたり、何度もミーティングしてるのはこのチームが学生日本一を目指すチームだから。

私はそのチームのスタッフだから。

チームが少しでも勝ちに近づくなら嫌われてもいいと思った。

「私がこのチームを勝たせる。」 そう思ってやってきた。

考え方はたくさんあると思うけど、この4年間私はただ仲間と仲良く楽しい思いがしたくてこの部活を続けてきたわけじゃない。

「日本一のその後」を見続けながらやってきた。

なんで日本一を目指すのか。

日本一を達成したその先に何があるのか。

自分の目指す日本一にどんな価値があるのか。

自問自答の毎日だった。

でもそうやってたくさん考えたから、普段の練習から常にリーグ戦を意識して練習に取り組むことができた。 ただ「リーグ戦初戦はみんな万全の状態で試合に出す」と決めていたのに、夏合宿でケガ人がたくさん出てしまった。

トレーナーとしての自分の知識不足さを痛感したし、もっと勉強していればと後悔した。 去年のリーグ戦でみんなが脚をつりながら戦っている姿を見て、何もできない自分が悔しくてトレーナーになったはずなのに。

結局ケガに対して対処できない自分が不甲斐ない。 頼りないトレーナーでごめんね。 こんな私だけど、最後の一瞬までみんなと戦いたい。

結果が全てのスポーツの世界で、私たちは結果を残せなかった。

日本一どころかFinal4すら行けない。

応援してくださった方々には申し訳ないです。 でも「日本一のその後」を見続けることで、この4年間に意味を持たせることはできる。

来年、後輩がまた大きな目標を掲げて戦えるように1部の舞台を残すこと。

それが残りの時間で私たちにできること。

リーグ戦はまだ終わってない。

あと2試合全力で戦って絶対1部の舞台を残す。

だからたくさん点とって、しっかりゴールを守ってね。 去年の東大戦の後みたいな同期の顔を見るのはもう嫌です。

勝って笑って臭いグローブたちとハイタッチしたい。勝ちたい。

頼んだよ。 最後に、この場を借りて両親にお礼を言いたい。

めちゃくちゃ迷惑かけ続けた4年間弱だったと思う。

それでも支え続けてくれて本当にありがとう。 感謝の気持ちでいっぱいです。

あと少しよろしくね。 おわり


 
 
 

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