「ラクロスを楽しむ」
1年の頃入部して間も無く、当時じゅんさんや辛島さんが教えてくれた一番大切なこと。
「大学生になったら留学とかバイトとかしてみたい」 そんなことどうでもよくなるくらい毎日のラクロスに没頭した。
自分の時間をラクロスに費やすのが楽しくてしょうがなかった。
でもこうして振り返ってみると、悔しいことだらけだった。
1年のとき、同期がサマー3位になったときに自分はいなかったし、
2年のとき、あすなろでは自分のせいで失点してチームが負けた。
(あの日の帰りの電車、ラインでりょうたに言われたことは今でも覚えてる。)
その年、DMFとして出させてもらったリーグ戦では、成蹊の「DFの弱さ」を実感した。
序盤に善戦しても後半で崩れる成蹊。
周りからそう言われたし自分でもそう思った。 自分のプレーがチームに貢献できてないことも悔しかった。
成蹊が「DFが弱い」チームなのが嫌で、自分がロングになってDFを強く変えれたら、って思った。
根拠のない自信だったけどそこでロングになることを決意した。
そして3年次、ロングになって主力として全試合に出場したのに1勝しかできなかったこと。
ほんとうに悔しかった。
「勝ちたい」
自分達の代のチームになって、 2年の頃から4年の先輩にも毒吐いてたしみゆうがみんなをまとめてくれて、DFの組織の基盤を作ってくれた。
今自分がのびのびプレーさせてもらってるのも、しみゆうが新チーム発足時から規律を作ってチームの土台を固めてくれたから。
「成蹊のDF」のイメージが変わりつつあるのも、ゴリがグラボすくってくれて、雪島が空気読んで動いてくれて、ともやがワンワンねばってくれて、みっきーがチェイスとってくれて、ハッシーが顔芸してくれるおかげ。
そしてしみゆうがコート内で常にDFの指揮をとってくれたおかげ。
みんなのおかげで、ほんとうに勝ちたいと思える環境があることが何よりも恵まれてると思う。
だからこのメンバーで勝って喜びたい。
「日本一」
夢じゃないところにいると思う。
まずは同じブロックの早慶に勝つこと。
「今年の成蹊なんかおもしろいね」
「なんかこのまま成蹊勝ちそうじゃない?」
試合会場が異様な雰囲気に包まれて、観客がそう感じるような試合をする。
"Giant Killing"
今年はGKを合言葉に早慶を常にイメージしてきた。
8月26日、 早稲田戦、集客試合。
Giant Killingを起こすのに最高の環境は整ってる。
自分らの4年間の集大成として、そして未来の成蹊ラクロスを担う後輩達のためにも、
絶対に勝つ。 勝って新しい成蹊の歴史を。

#10 大場進太郎