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入れ替え戦に向けて 〜4年AT 倉島航太〜

  • 執筆者の写真: seikeilaxwebsite
    seikeilaxwebsite
  • 2015年11月14日
  • 読了時間: 4分

成蹊大学ラクロス部 倉島

【桃李不言下自成蹊】

成蹊の名前の由来になった言葉でもあり、僕がラクロス部に入部する前からチーム理念になっていたものです。

桃や李(すもも)は言葉を発しなくても、その美しい花や香りに連れられて自然と人が集まり、そこに蹊(こみち)ができる。

桃や李は人徳のある人のたとえで、優れた人格を備えた人には自然と人が集まってくる。

そういった人、チーム(応援されるチーム)になろうという理念です。

これを読む成蹊男ラク部員の中で、「また理念の話かよ」と思う人もいるかもしれません。

でも僕はこの理念を誇りに思っているし、関東だけでなく全国の方々にも知ってほしいと思っているので書かせていただきます。

今年度の主将を務めることになってこの1年間、この理念を常に考えるようになりました。

「桃李不言下自成蹊」とは。

「応援されるチーム」とは。

不正解はありますが、正解はないと思います。

ファイナル4に行きたい。試合で活躍したい。

などなど、人は自分のために頑張るのは当たり前です。

でも、あの人をファイナル4に連れて行きたい。あいつらをファイナル4に連れて行ってやりたい。と、自分のためだけでなく、「誰かのために頑張る」というのは難しいことです。

そのためにラクロスでも、ラクロス以外のすべての行動や言動も、桃李不言下自成蹊という理念たるべきものにする。

主将を務めるにあたって誰よりもこの理念を体現しようとしてきたつもりです。

それが主将として、部員全員を引っ張る唯一の方法でした。

本当にその行動は応援されるチームの行動か。

4年は後輩から「4年のために頑張る」と思われるような行動を取っているか。

後輩は4年に「後輩のために頑張る」と思われるような行動を取っているか。

チームに何度も問い続けたことです。

マネージャーやコーチに対しても然り。

役職柄、マネージャーであればプレイヤーをサポートするのが仕事。コーチであればチームを目標に向けて指導するのが仕事。語弊があったらすみません。

でも、彼らを役職における義務感の上で行動させてはならない。

マネージャーだからサポートする、コーチだから指導する。ではなく、サポートしたいからマネージャーをやる、指導したいからコーチをやる。にしなくてはいけない。そう思わせるような行動を取っているか。

もちろんOBOGや家族友人、学校関係者など成蹊大学男子ラクロス部に関わるすべての方達に対しても同じです。

部員全員が桃李不言下自成蹊を体現し、自分のために周りを頑張らせることが出来れば、そしてそれが観ている方達に伝われば、「応援されるチーム」になるのかなと思います。

この1年間、まだまだ部員全員でこの理念を体現することが出来ませんでした。

その結果が今年のリーグ戦の結果であり、僕の責任だと思っています。

今年ファイナル4に行ったチームは理念は違えど、応援されるチームとしての行動が取れていたんだろうなとスタンドの雰囲気などを見て感じました。

来年以降はファイナル4校の技術だけでなくこういったところも見習って頑張ってほしいです。

運がいいことに今年はまだあと1試合残っています。今年のチームで桃李不言下自成蹊を体現する最後のチャンスです。一球を全力で追い、喜びを会場全体で分かち合い、苦しい状況を全員で乗り越える。プレイヤーも、マネージャーも、コーチも、スタンドで応援してくれている方達もそうでない方達も一体となって戦えたら、主将として今年のチームへの心残りはありません。

明日の試合は日曜の午後でたくさん観客が来るだろうし、朝練を終えた他大学のチームも見に来てくれると信じています。会社の上司を連れてきてくれるというOBの方もいます。そういった方達に1人でも多く、成蹊を応援してもらえるような試合ができるように頑張ります。

泥臭く、楽しんで、観ている人も楽しませて、勝つ。

4年間のすべてを80分に。

#17 主将 倉島航太

 
 
 

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