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リーグ戦への想い -MG 小林美月-


はじめまして。今年度のスタッフリーダーを務めさせていただいております、小林美月と申します。

まず保護者の皆さま、またOB、OGの皆さまには、日頃より、一方ならぬご愛顧を賜り、厚く御礼申し上げます。

ここまでのリーグ戦の4戦中3勝という結果は、多大なご支援、ご声援の賜物です。ありがとうございます。

今回、今までの4年間を振り返り、リーグ戦への想いを綴らせていただきました。

書いているうちに、いろいろな想いが込み上げてきて、長々とまとまりのない文章になってしまいましたが、最後までお付き合いいただければ幸いです。

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本当にラクロス漬けの毎日だったと、改めて思う。

入部した当初は、正解のないマネージャーの仕事に戸惑った。

怒られてばっかりで、悔しい思いもたくさんした。

「今年の1マネは成長が遅い」って言われる度に悔しくて、でもどんなに頑張っても先輩たちには追いつけなくて、苦しかった。

何度も何度も怒られたけど、その度に同期のマネージャーと支え合ってきた。

振り返ってみると、やっぱり辛い記憶のほうが多いけど、あの1年間がなかったら今の私たちもいないって思えるほど、私たちの原点になる1年間だったと思う。

気付けば学年リーダーになって、同期のマネージャーを引っ張っていく立場になっていた。

正直、どんな立ち位置でみんなと接していいかわからなくて、悩むことも多かった。

Bリーグでも、後輩を含めた10人のマネージャーを引っ張っていかなければならず、不安しかなかった。

当時のわたしは、誰が見ても頼りなかったと思うし、努力や知識も足りていなかったと思う。

プレイヤーからしても、4人の先輩マネージャーとは比べものにならないほど、出来の悪いマネージャーだったと思う。

それでもみんなが頼ってくれることがただ嬉しかった。それだけで頑張れた。

17チームが始まって、目標が「学生日本一」に決まった。

わくわくしたし、楽しみだった。

一心不乱に学生日本一に向かって努力するプレイヤー達は、わたしにすごくたくさんの刺激をくれた。

このままじゃダメ、このレベルじゃダメ、といつも気持ちを奮い立たせてくれた。

それでも、結果はついてこなかった。

悔しくて仕方なかったし、力になれなかったことが、だいすきな先輩たちに申し訳なかった。後悔が残る1年だった。1

7チームで結果が残せなくて、マネージャーとして自分が何をすべきなのか、どうしたらチームに貢献できるのかを改めて考えた。

そして迎えた18チーム。

18チームが始まった当初は、全部が楽しみで仕方なかった。

個性豊かな同期とチームを作り上げることも、スタッフを引っ張って行くことも、リーグ戦も、すごく楽しみだったし、不安はほんのちょっとしかなかった。

同期とならどんなことがあっても乗り越えていけると思った。

頼りになる同期と何度もミーティングを重ね、チームの基盤を作る時間もすごく楽しかった。

やらなきゃいけないことがたくさんあって、すごく大変だったけど、チームのために動く時間はとても楽しかった。

同期でミーティングをして決めた「楽せず、楽しむ」というスローガンは、すごくわたしたちの代らしいと思った。

だから、わたしもこのチームでラクロスができる時間を、精一杯楽しもうと思った。

目標を決めるときに聞いた、みんなの強い意志や想いに、マネージャーリーダーとして応えたいとも思った。

そして目標が「学生日本一」に決まった。この仲間たちと必ず達成したい。

そのために、チーム全員の考えや意見に耳を傾け、その考えや意見に寄り添ったマネジメントをしよう。そう思った。それまでもそうして努力してきたつもりだった。

でも、プレイヤーに寄り添ったマネジメントの難しさを改めて感じたのは、18チームになってからだった。

今までと同じやり方で勝てないのなら何をしたらいいのか、本当にプレイヤーに寄り添ったマネジメントとは何なのか、ということを問い続ける日々が続いた。

行き詰まって、正直辛かったし、練習に身が入らないことも多々あった。

18チームが始まる前には、ちょっとしかなかった不安が、気付けばいつも心のどこかにあって、部活が楽しくなかった。

20人弱のマネージャー同士でもうまくコミュニケーションが取れず、毎日部活に行くのが嫌で仕方なかった。

ミーティングをするときは、声が震えた。自分の発言に自信がなかったから、いつもみんなの目を気にしていた。マネージャーが怖かった。

意思疎通ができない組織を作ってしまった無能な自分も、解決しようと動けない臆病な自分も、周りに頼れない不器用な自分も、全部が許せなくて、悔しくて、コーチの前で大泣きしたこともあった。

何事もうまくいかなくて、投げ出したいと思った。4年間の中で一番辞めたいと思った。

4年目になってもマネージャーという立場で仕事をすることに、悩みは尽きなかった。

プレイヤーは結果を残すために、ラクロスに向き合い、知識を蓄えて、トレーニングをして、練習や試合を重ねる。

活躍したり、結果を残すことが出来れば、それが成果として目に見える。

それと比べてマネージャーは、人と向き合う時間の方が圧倒的に多い。 その分、精神的に苦しいと感じることも多かった。

それに、マネージャーはどんな仕事をしても、「縁の下の力持ち」でしかない。

実際にフィールドに出てショットを決めることもなければ、身体を張ってゴールを守るわけでもない。

努力をしても成果が目に見えない。

辛くて、苦しくて、自分自身の存在意義がわからなくなって、途方も無い努力の積み重ねから解放されたいとも思った。

でも、だいすきなこの18チームをいちばん近くで支えたい、という想いは捨てられなかった。この想いだけで頑張れた。

それに、すごくたくさんの仲間が、いつもそばで支えてくれたから、ここまで頑張ってこれた。

後輩マネージャーには、きっと沢山の迷惑をかけたと思う。

4マネが6人もいたから、きっと経験させてあげられることも少なかっただろうし、意見も言いにくかったと思う。

不満もたくさんあったと思うし、正直わたしのことを信頼してないんだろうな、って思うこともたくさんあった。

もうついてきてくれないんじゃないか、って思うことなんて、日常茶飯事だった。

でも、みんなの存在が、一度立ち止まって考えることの大切さを、マネージャーの楽しさを、貪欲に努力することの大切さを、教えてくれた。

みんながここまでついてきてくれて、すごく嬉しいし、感謝しかない。

わたしはみんなの力になれたのかはわからないけど、たくさんの笑顔をくれてありがとう。

個性豊かな後輩プレイヤーたちからも、すごく元気をもらった。みんなのおかげで部活が楽しかった。

自由すぎる4年生が、たくさん迷惑をかけたと思う。

それでも4年生がだいすき、って言ってくれるみんながいたから、18チームはここまで来れた。本当にありがとう。

コーチの体制も今年から大幅に変わったけれど、きちんとわたしたちと向き合ってくれたコーチ。本当に、感謝が尽きない。

家族や友人にもたくさん支えてもらった。

そして、人数が最も多い同期プレイヤーたち。みんなには、本当に感謝をしている。

基本的にふざけてばっかりで、アップやダウンは適当。

ミーティングを開いても参加しない人ばっかり。

何事も人任せなのに、文句だけは一人前のように言う。

自分勝手だし、チームのことを真剣に考えているのかわからない人も多い。

何度も嫌になったし、呆れることもたくさんあった。

でもこの代で良かったと心の底から思う。

本当はものすごく努力家なみんな。

普段はヘラヘラしてるくせに、大事な試合前だと緊張するみんな。

恥ずかしがって表には出さないけど、実は熱い想いを胸に秘めてるみんな。

ラクロスが、ラクロス部がだいすきなみんな。

そして何よりも、同期のことがだいすきで仕方ないみんな。

そんなみんなが活躍する姿が、なによりも嬉しかったし、試合に勝って喜ぶ姿は、わたしにやりがいを与えてくれた。

本当にありがとう。感謝してもしきれない。

たったひとりだけの同期のトレーナー。

すごく負担をかけてしまったし、ひとりで悩ませてしまうことも多かったと思う。

スタッフリーダーとして、トレーナーの役に立てたかどうか、自信がない。

でも、一緒にスタッフ組織を作り上げる上で、その存在は本当に心強かった。

どんな悩みも打ち明けられた。話せば元気になれた。本当にたくさんの場面で助けられた。

いつも親身になって話を聞いてくれてありがとう。

たくさんのアドバイスをくれてありがとう。

立場は少し違うけど、同じ意志を持って、同じ方向を向いて、チームを支えられて幸せだった。

心の底から感謝してる。

だいすきな5人の同期マネージャーには、本当に感謝に堪えない。

何度も投げ出しそうになった。何度も立ち止まった。

何度も泣いて、何度も辞めたくなった。

でも、そんな辛く苦しいとき、いつもそばで支えてくれたのは、紛れもなく5人の同期マネージャーだった。

みんな、わたしが人に頼ることが苦手だってことをわかってくれていて、そっと手を差し伸べてくれた。

何かに集中しすぎると、周りが見えなくなってしまうわたしは、そんなみんなの優しさに気付かずに、キツく当たってしまったこともあったと思う。

思い返すと、そこら中にみんなの優しさが溢れてて、本当に申し訳ないことをしたなって思う。

ごめんね。ありがとう。

18チームでマネージャーとトレーナーが正式に分業して、すごくいろんな変革が必要だった。

組織を変えなければいけないのに、そのために自分も変わらなければいけないのに、自信がなくて、みんなに嫌われたくなくて、いつも中途半端だった。

なんでわたしがマネージャーリーダーなんだろう、って何度も思った。

正直、全部放り出して辞めてしまおうか、って思うことも多かった。

自分勝手にみんなを傷つけてしまったし、みんなを嫌いになりそうになることもあった。

それでも、こんなわたしをマネージャーリーダーに選んでくれた5人が、1年生の時から嬉しいことも苦しいことも全部共有してきた5人が、気付いたら当たり前に意思疎通ができる5人が、部活の話をすると涙が溢れ出す5人が、顔を見ると安心できる5人が、自慢で、だいすきだ。

辞めたい、逃げたいと思った時、みんなのおかげで踏みとどまれたし、頑張れた。

この1年間、辛いことがたくさんあったけど、だからこそみんなの大切さに気付けた。

たくさん支えてくれてありがとう。

何を言っても伝えられる気がしないけれど、本当に心の底からみんなが同期で良かったと思う。

わたしは本当にたくさんの人に支えてもらって、今ここにいるのだと、改めて思う。

毎日一緒にいるからこそ、感謝の気持ちを見失ってしまいがちだけれど、この場を借りて、感謝の言葉を述べたい。

本当にありがとう。

この4年間マネージャーとして過ごしてきて、何を得たかと聞かれると、すごく難しい。

ただこの4年間は、紛れもなくわたしの人生においてのいちばんの宝物になった。

すごく尊くて、どんなものにも変えられないものになった。

本当にいろんな人に出会って、いろんな経験をすることができた。

みんなラクロスをはじめた理由はさまざまだろうけど、その偶然の産物は、わたしにすごく大切なことを教えてくれたし、かけがえのない宝物をくれた。

この先の人生、これほどまでに何かに打ち込んで、必死になって努力を続けられることが、どれだけあるだろう。

ずっと一緒に同じ目標に向かって努力をしたいと思える仲間に、どれだけ出会えるだろう。

考えれば考えるほど、いかにこの4年間が価値のあるものだったのかに気付かされる。

大好きな仲間たちと、春の暖かい日差しの中でラクロスをすることも、夏の焼け付くような暑さの中でラクロスをすることも、秋の一面いちょうの葉っぱで埋め尽くされたグラウンドでラクロスをすることも、冬の雪が降る中で凍えながらラクロスをすることも、もうない。

あとはただ、自分を、仲間を信じて、1戦1戦を戦っていくだけ。負けたらそこで終わり。

わたしは、この4年間のラクロス漬けだった日々を「学生日本一」という最高の形で終えたい。

そのために、できることを精一杯やる。

試合終了の笛が鳴るそのときまで、18チームらしいスタッフ組織で、プレイヤーを支えたい。

今までやってきたことの意味を証明するためにも、支えてくれた人たちに恩返しをするためにも、必ず勝つ。

プレイヤーを、マネージャーを、トレーナーを、コーチを、信じている。

だいすきなみんなと作り上げてきた、だいすきなこの18チームで「学生日本一」になる。

成蹊大学 男子ラクロス部

スタッフリーダー 小林美月


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